突発的

土曜日。朝に起きてPCに向かう。

その日の宿泊が出来るところを探す。一泊しかできないし、遠出だと移動だけで終わってしまうので、列車でしかも駅の近くを探した。

 

「当日OK」で手頃な温泉旅館があった。

G.W.から間もないし、頻繁に行くと感動も薄れるのだが、なにか呪われているかのように休日にはどこかの宿に泊まって現実逃避をしたくなる。

 

運転もしたくないので、列車に乗って久留米まで。そこから一両編成の列車へ乗り換える。車では何度も行き来しているコースだが、新鮮な気持ちで車窓を眺める。

 

駅に着く。少しぶらぶらしようかと思ったが、駅前でお祭りをやっている。こういうのは苦手だ。

 

中年バンドが演奏。下手ではないけどあまり面白くない。なんでだろう。ヴォーカルノリノリやん。ホリデー・アウトロー。

 

死んだ魚のような目で見てしまっている自分にも少し嫌気がさす。早く山奥の宿に逃げよう。

 

タクシーで目的地へ。昔は賑わっていたようだけど、今は比較的静かな温泉街。コンビニなどは勿論、無い。

 

河を見れば鮎釣りの人がもう出ている。あまり若者がキャイキャイしているような所でないのに安心する。

宿はそこそこ小奇麗なところ。当日予約だし、ひとりなのであまり部屋からの景観は良くなかったけど、ポイント利用でほぼ半額。

 

ちょい近所を散歩。河と山の匂い。

 

和菓子屋さんに入ると、昼寝をしているお店のおばあちゃんを起こしてしまった。少しイロイロな話をして、おまんじゅうを買う。

 

部屋に戻り、コーヒーとおまんじゅうで休憩。やっぱり来てよかった。何もない時間は贅沢だ。

 お風呂も源泉かけ流し。露天風呂も貸し切り状態だった。

 

日も暮れて、再度散歩に出かける。これがメイン。音楽を聴きながら慣れない街を歩いてアレヤコレヤの考え事だ。クヨクヨとかそういうものではなく。「ひとり」というものを実感し、満喫。

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初めて見るはずの街角の景色などに、記憶がオーバーラップする瞬間を楽しむ。少々ナルシスティックな娯楽だけど、まあ良いでしょうよ。誰も見とらん。

 

部屋に帰って再度温泉につかり、ネムネム。宿オリジナルのかわいいイラスト付きのメッセージに、心和む。久々のアタリ宿。