みんなうるせえよ(笑)
三日目。
この日は予定を作らなかったので気持ち次第で次の街に行こう。
ホテルの朝食会場のカウンターで食べていると、二人組の男性の話し声がやたら耳につく。
聞きたくもない話だが、どうしても耳に。
特定の人物(同僚か)を、あいつは付き合いが悪い、どこか変わっている、協調性がなんたらかんたら…。
話自体が面白くないので、つい苛立ってしまう(笑)。
うん、たぶんその噂の人の方が私は仲良くなれるな、たぶん。
つーかセルフのバイキングなんだから、
自分らでちゃんとお盆片つけろやゴラ。
こういう人は飲食店の店員さんにタメ口なんだろうなあ。
怒りを鎮める為の旅なのに、毎朝苛立ってやんの。
午前中に列車に乗って海沿いを北上。次の街へ。
早く来すぎた…。何しようどうしよう。
取りあえず駅前のホテルに荷物だけ預け、飛び込みでレンタカーを借りる。
明日も車を予約しているのに。こうなら連泊で借りりゃあ良かった。
海沿いを走って古い港町まで。街並みが良いカンジらしく、観光の人もチラホラ。
若い人は少ないので、落ち着いている。静かなところ。音楽を聴きながら歩く。
浜にも殆ど人はいない。
なんだかなあ。本当にこういう所に一人で来るひとになっちゃったよ。
十一年前の今頃は、どうやって生きていこうか、その事ばかり考えていた。
休みの度にひとり旅が出来るようになるなんて、そしてそんな事をする人間になるなんて想像もできなかった。
十年目の昨年は、手術をしたので連休は病院のベッドだった。
出来るなら、どんな状況でも楽しみを見つけて生きていきたいなあ。
そういう癖は何とかついたかな。シミジミしたり、サミシクなったりする感情も含めてね、楽しんでいければ。
そんなこんなでカッコつけて海を眺めるのを切り上げて、所謂観光地へ。
断崖から見おろせる奇妙な岩を。まあせっかくなんで。
駐車場からまあ多い多い。遊歩道を登っていくのだけど、ひとりなのは私だけだ。
みんなはしゃいでら。それが普通か。しかめっ面で一人で歩いても、何か「思い詰めている人」に見られているかな(笑)。
ああもう集団のオトナうるさい(笑)。なんかジャンケンしてるし。
まあ私がこういう所に来るなよって話ですがね。へいへい。
お土産屋さんでは壮年のご夫婦が。なにかグジグジ旦那さんが言っているのを「もううるさいっ!」とカミさんがキレていた。
夕陽スポットなのだが、カップル率が今より多くなっちゃかなわんので退散。
街を車で散策してホテルにチェックインする。
温泉に入ってテレビを見ていると、眠気が。
夜になって近場を散歩するつもりが、実行できず。
今日はおしまい。明日も早起きしよう。
心のモヤモヤは未だ無くならず。